レンズが曇ってしまったように感じるのですが…

汚れをふき取ろうとした際にアルコール成分が入ったもので汚れを拭いてしまったり、強くこすって汚れをとろうとすると目に見えない小さな傷がある箇所からレンズ表面に変化がみられます。(アルコール成分は、たとえば除菌のウエットティッシュやおしぼりなどにも入ってる場合がありますのでお気を付け下さい)

夏の直射日光などの強い光が当たったり、車内などの熱い空間に 一時的にでも置かれる事で、アクリル製のレンズが膨張したり、 湾曲し変形する可能性があり、その結果レンズと共に表面のコーティング部も伸びます。 その後、常温に戻る際には、収縮性の乏しいコーティングは戻らずレンズだけが元の形状に戻るため、コーティングの膜厚にムラが発生します。

表面のコーティングそのものは数ミクロンと、ごく薄いものになっていますので、 普段使用される中でメガネ拭きで拭き上げるだけでも日々摩耗していきます。 出荷の際は1つ1つ検品を行い、レンズ表面のコーティングの剥がれや不良にも注意を払っておりますが、お客様それぞれ使用方法や使用頻度も異なるため症状の出方はそれぞれです。

【ワンポイントアドバイス】

「レンズが曇ってしまったように感じる」というのは、本当に細かな傷がたくさんついてしまった状態だと思われます。上記に書いたように気をつけて使用していたとしても、経年劣化でそうなってしまう場合もあります。

使い方によって違いますが、目安としてレンズの寿命は1年半から2年と言われています。そのぐらいの時期になったら、度数が進んでいないかを確認してレンズ交換も検討してみてください。